Summary

ご挨拶

国立情報学研究所では、2023年5月から、趣旨に賛同した人なら誰でも参加できるLLM-jpを立ち上げ、モデル・データ・ツール・技術資料などを議論の過程・失敗を含めすべて公開する取り組みを行ってきました。大学、企業から多くの参加を得て、現時点で1700名を超える規模まで成長しています。このような取り組みが認められ、文部科学省の「生成AIモデルの透明性・信頼性の確保に向けた研究開発拠点形成」事業を実施する拠点として、LLM研究開発センターを設置することになりました。必要な計算資源を整備し、組織横断で生成AIの原理解明と構築手法の確立に挑戦したいと考えています。優秀な若い方に集まって頂き、日本のLLM 研究開発のハブとなり、また国際的な連携も進めていきます。

センター長 黒橋 禎夫

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ミッション

産学官の研究力を結集してアカデミア研究拠点を構築し、生成AIモデルに関する研究力・開発力醸成のための環境整備および生成AIモデルの学習原理の解明などによる透明性の確保などに関する研究開発を行うとともに、生成AIモデルの高度化に資する研究開発を行います。

こうした取り組みを通じて、AIの進化、ひいては将来にわたった革新的なイノベーションの創出に貢献します。

「生成AIモデルの透明性・信頼性の確保に向けた研究開発」

1.研究開発用LLM構築

コーパス整備、計算環境整備、評価用ベンチマーク作成などを行うとともに研究開発用のLLMを構築する

2.透明性・信頼性確保に向けた研究開発

生成AIの挙動原理を解明すること、またデータ改変やデータバイアスなどの影響を抑制する技術を開発することなどにより、生成AIの透明性・信頼性を確保する

3.高度化に向けた研究開発

コーパス整備、計算環境整備、評価用ベンチマーク作成などを行うとともに研究開発用のLLMを構築する

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